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Oedo Guide Tours
お江戸文化歴史ガイドツアー
リバティヒルクラブでは、江戸時代の面影を残す史跡等を巡りながら、当時の文化・歴史を紐解く「お江戸文化歴史ガイドツアー」を2016年より、年4回程度開催しております。
江戸東京博物館ガイド等を務める稲本隆司氏が、ご案内します。
稲本 隆司
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毎回内容によって料金が異なります。
江戸東京博物館ガイド等を務める稲本隆司氏が、江戸時代の文化・歴史の面白さの一端をご紹介します。
現代にも色濃く残る『江戸文化』
『江戸』の文化は、今でも、私達の普段の言葉・生活習慣・行事等に色濃く残っており、気付かない程、人々のDNAの一部になっているのではないでしょうか。
普段の言葉:「それは、見当違いではありませんか?」の『見当』は、浮世絵(錦絵)を生み出した素晴らしい木版画技術の一つです。これが無ければ、歌麿・北斎・広重達に出会えなかったかも知れません。
生活習慣:学校から帰った子供の「お腹空いた、おやつ頂戴!」の『おやつ』は、寺子屋から八つ(午後二時頃)に長屋に帰って来た子供に上げたものから来ています。
行事:五代将軍、綱吉(つなよし)公の『七五三』や、八代将軍、吉宗(よしむね)公(暴れん坊将軍)の『隅田川の花火』・『桜の名所での花見』は、日本の四季を楽しむという、粋な計らいから生まれた行事です。
200年の泰平の世で栄えた『江戸時代』
江戸時代の200年は、明治から現代までの150年よりも長い、戦いの無い時代だったのですから、驚きです。
日本の人口は、1800万人から3200万人に増え、『元禄』・『文化・文政』という文化が花開きました。
江戸市内の上水道網は、都内を走る地下鉄の総延長距離 約300km(2016年)の半分にも及びました。
また、江戸時代に、江戸湾に注いでいた利根川が、今の流れに引き直されました。その結果、下総(しもうさ)(千葉)の銚子市と野田市が、日本の醤油の4割を生産する大拠点として栄え、関東人の味覚を変えたのです。
そして、算盤(そろばん)で計算も出来る民衆の識字率は、当時、世界一を誇り、商業を支えました。現代をも凌ぐ様な『和算』(わさん)や『からくり』の技術(一度巻けば一年動く、不定時法対応の万年時計)が発達し、明治以降の近代国家樹立に繋がりました。
『江戸の町』へ出掛けましょう!
都内には、当時の面影があちこちに残っており、それを知る事で、今までと違った風景が見えてきます。
江戸という町は、コンパクトに造られており、清と濁が背中合わせにあり、様々なものが所狭しと同居していました。
そこに生活した50万人の町人の息遣いを想像力を逞しくして、感じとる事はとても楽しいものです。
一つでも二つでも『江戸』に興味を持って頂き、皆様の生涯学習の対象になるきっかけになれば、私としては嬉しい限りです。皆様とは是非とも遊び心いっぱいに『洒落で洒脱な江戸』をご一緒出来れば幸いです。
散策するエリアは?
都内が中心ですが、神奈川県・千葉県、そして、群馬県にも足を延ばした事もあります。
どの様なスケジュールですか?
日帰りを基本としています。
午前中に史跡を巡り、ちょっと遅めのランチをお楽しみ頂いた後、現地解散するスケジュールがほとんどです。歩きやすい服装、履き慣れた靴でご参加下さい。また、傘の他に、レインコート等をご持参されると重宝します。
参加された方からどの様な感想を頂いていますか?
・車で通り過ぎる景色が、ガイドツアー後では全く違う印象になった。
・なかなか訪れる機会の無かった場所に行く事が出来て、楽しかった。
・近隣にこんな場所があるとは知らなかった。
・稲本講師の説明を聞きながら散策する事で、江戸時代の雰囲気を感じる事が出来た。
・散策した後のランチが楽しみです。
等、多数の感想を頂いています。
史跡巡り以外の企画もありますか?
寄席や美術展の見学等の特別企画も開催しています。また、江戸時代だけでなく、明治・大正・昭和に広げて、都内の歴史散策を行なっています。
稲本 隆司
浅草生まれ・浅草育ちの生粋の江戸っ子。
江戸東京博物館ガイド、他歴史講座講師